基礎情報
日本からたったの3時間、最も近い外国のひとつサイパン島は、気軽に行けるリゾート・アイランド。年平均気温は27℃で、年間を通して温度差がほとんど変化しない、まさに常夏の島なので一年中泳ぐことが出来る。サイパン島はミクロネシアの北端に位置する北マリアナ諸島に属し、面積は伊豆大島の約2倍、北マリアナ諸島では一番大きい島。
北マリアナ諸島はアメリカの主権下にある内政自治領で、正式名称はアメリカ合衆国自治領北マリアナ諸島(Commonwealth of the Northern Mariana Island)。北マリアナ諸島はサイパン島、テニアン島、ロタ島を含む14の島で構成され、その旗には太平洋を表す青に、チャモロ文化を象徴するタガストーン、アメリカ自治領を示す星が描かれている。首都はサイパン島のガラパン、人口約8万人。通貨単位は米ドル(USD)。パスポートの残存期間は入国時60日以上で、30日以内の滞在はビザ不要。電圧は110〜120V、周波数は60Hz。
サイパン島の地図はココを参照(マリアナ政府観光局)
サイパン島の地図はココを参照(Googleマップ)
出発
JALウェイズ
出発の2週間前、世界中を震撼させた『アメリカ同時多発テロ事件』が起こり、成田空港もその影響で厳戒態勢。機内預荷物の検査は厳重を極め、チェックインをするのに1時間の大行列、手荷物検査もやっぱり大行列。そんな訳で「サイパン行き」のJALウェイズは約1時間遅れて成田を発ち、サイパン国際空港には夕方頃到着。フライト時間は約3時間、機内食のナイフとフォークはテロ対策からプラスティック製になっていた。
サイパン国際空港の入国審査もやっぱり大混雑、1時間程並んでやっと審査を通過、機内預荷物のターンテーブルはとっくに停止、荷物は空港職員が降ろしてフロアに並べてあった。空港の出口で待機していた現地スタッフに従い、ホテルへの送迎バスに乗り込む。スコールが降った後らしく、道路や車が夕陽に反射してとてもきれいだった。空港から滞在予定のホテルまでは約15分で到着。
宿泊
サイパン・ダイヤモンド・ホテル
滞在したホテルは、ススペの中心にあり、ランディング・ビーチに臨むサイパン・ダイヤモンド・ホテル。部屋数は256室(スイート5室)で全室オーシャンビュー。レストラン、バー、ブティック、コンビニ、スイミングプールなどを完備している。宿泊客の大多数は日本人、ツアーデスクには日本人スタッフが常駐している。ホテルのスタッフはフロントからセキュリティーに至るまで、親切でフレンドリーだった。
※2003年7月1日よりホテル名が「サイパン・ワールド・リゾート」に変更された。
客室内は白と薄いピンク色で統一され、窓からはサイパンの美しいビーチが一望できる。シングルサイズのベッドが2つ、バルコニー(椅子、テーブル付き)、エアコン、冷蔵庫、セーフティーボックス、電話、ドライヤー、テレビ有り。バスルームはユニットタイプ、シャンプーなどのアメニティー類もしっかり揃っている。
ホテル前のランディング・ビーチはプライベート感覚。ビーチでは、ウィンドサーフィン、スノーケリング、カヌー、ホビーキャットなどのマリン・アクティビティが無料(マリンジェットなど一部有料)で体験できる。ビーチチェアやビーチベッドも自由に利用できた。沖縄などのリゾートホテルは是非見習ってほしいもの。プールサイドのバーは、夕方5時から7時までの2時間がハッピーアワー。ビールやカクテルなどが半額になるので、もちろんありがたく利用させてもらった。
サイパン・ワールド・リゾート(旧ダイヤモンド・ホテル)について詳しくはココを参照
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| サイパン・ダイヤモンド・ホテル | ゲストルーム |
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| バルコニーからの眺望 | 戦車(ランディング・ビーチ) |
食事
南十字星
サイパン・ダイヤモンド・ホテルの向いにあり、特大ステーキで有名な店。チャモロの家庭料理が手頃な値段で食べられるので、貧乏旅行者のオレ達にはとてもありがたい店。ビールを注文するとビア・ナ・ビアという見なれない缶ビールが出てきたが、結構旨かった。料理の方はチャモロ風焼そば、チャモロ風春巻き、シーフード焼き飯、チャモロ風焼ビーフンなどを注文した。どのへんがチャモロ風なのかは不明。単品料理は10ドル以下のものも多く、味の方もなかなか美味い。ススペに滞在した人は是非行ってみよう。
※ビア・ナ・ビアはフィリピン産のビールで、1999年と2001年のモンドセレクションで金賞を受賞した、すごいビールでした。選ばれた品質、厳選された麦芽、ホップ、穀物を近代的な工程で醸造。御見それしました。
喜楽
喜楽はガラパンにある日本料理の店で、うどんやそばなどの麺類をはじめ、カツ丼や親子丼などのご飯物、刺身や寿司までメニューが充実している。店内の雰囲気は日本ならどこにでもありそうな蕎麦屋のような感じ。オレ達はバドワイザーに寿司盛り合わせと納豆巻きを注文した。シャリがちょっと固目だったけど、ネタは悪くない。納豆巻きも旨かった。場所はDFSギャラリアの向い。
ガラパン・ストリート・マーケット
第一ホテル前の目抜き通りは、韓国人が営むマッサージ店や洋品店(コピー物有り)が沢山あり、レストラン、居酒屋、カラオケパブ、ナイトクラブなどが軒を並べ、夜になると観光客で賑わう。毎週木曜日の夜はこの通りに沿って様々な屋台が建ち並び、より一層賑やか。屋台ではチャモロ料理、中華料理、バーベキュー料理などが売られ、地元の人々も食事をしにやってくる。旨そうな匂いに誘われ、1本1ドルの特大焼き鳥を買って食べた。サイパンに来たら是非行ってみよう。
ダイビング
M.O.C.ダイブセンター
サイパンの海を案内してくれたダイビング・サービスは、ホリデイ・イン・サイパン・リゾートの1階にショップを構えるM.O.C.ダイブセンター。オーナーはダイビング雑誌などでも有名な木村裕之(ヒロ)さん。ダイビング・スタイルはボートもビーチも午前中に2本潜ってしまうので、午後の時間はショッピングや観光に使うことができる。もちろんオプションで午後にもう1本潜る事も出来る。朝はホテルまで車で迎えに来てくれ、ダイビング後も送ってくれた。
グロット
最初のポイントはサイパンを代表するメジャーポイントの【グロット】、約100段ある階段をタンクを背負って降りていくと、中で外洋につながる大きな天然のプールがあり、そこからエントリーする。水深20メートル付近に3つの横穴があり、外洋から射し込む光がとても幻想的。期待以上のコンディションに恵まれとてもラッキーだった。エキジットしてさっき降りてきた階段を今度は上まで登る。これが結構きついので(特に最後の10段)、それなりの覚悟が必要。
オブジャン・ビーチ
この日の2本目はサイパン南部の【オブジャン・ビーチ】、このポイントにはガーデンイールが群棲している。ビーチにある旧日本軍のトーチカ横で機材をセットしてビーチからエントリーする。100メートル程沖に行き、水底を這うようにしてよく見ると、ガーデンイールの群れが頭をニョキニョキと出しているのが見える。水深は15メートル前後で、白砂がどこまでも続く明るくてきれいなポイント。自分の影が水底に写る様も見られる。
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| グロット(上から見たところ) | グロット(三角穴) |
ディンプル
2日目以降はボートダイビングをリクエスト。サイパン・ダイヤモンド・ホテルから車で南へ1分程行った所にある桟橋から出発する。乗船したダイビングボートは定員30名のパイオニア3号、キャプテンは日本語ペラペラのフレッドさん。出発して約10分で【ディンプル】というポイントに到着。エントリーするとすぐにカスミチョウチョウウオの超大群がやって来て、ガイドの大介さんに群がり餌の催促をする。ここまで慣れていると本当にかわいい。名前のとおり目の前が霞むほどの大群だった。この日の2本目のポイント【アイスクリーム】ではマダラトビエイを目撃した。
テニアン・グロット
最終日はサイパン島から5キロほど南にあるテニアン島までダイブ・トリップ。キャプテンはトローリングをしながらの航行で、体長1.2メートルの見事なサワラを釣り上げ、「今夜、刺身で食べる」と言っていた。ボートは約1時間でポイントに到着、1本目は【テニアン・グロット】。ここには外洋に面した海底洞窟があり、洞窟を抜けると下が見えないほどのドロップオフ。洞窟の上の棚からは、洞窟内に溜まったダイバーのバブルが細かい気泡となって立ち昇る。まさに水槽の中の熱帯魚気分。
フレミング
最後のポイント【フレミング】はテニアン・グロットのすぐ南にあり、海底が見えないほどの切り立ったドロップオフ。流れに沿って壁を進むとダイバーひとりがやっと入れるほどのクレバスがあり、中を通過して棚の上に出た。雄大かつダイナミックな地形が堪能でき大満足。
サイパンの海は大物遭遇の機会はあまりないが、透明度がとても高く、スズメダイ、カエルウエ、ハゼなどマクロ系生物の宝庫。水温が年間を通してほぼ一定なので、1種類の魚の稚魚・幼魚・成魚の状態を同時期に見ることが出来るのだ。ミクロネシア固有種のクマノミや、マリアナ固有種のスズメダイなども必ず見つけられる。
【カメラ/SEA&SEA モーターマリン MX-10】
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| カスミチョウチョウウオ | フレミング |
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サイパンの海を案内してくれたMOCのスタッフ、手前が大介さん、後ろがネルソンさん。海中ではスレートを使ってマクロ生物の生態などを細かく説明してくれた。 |
| MOCのスタッフ | |
観光
ガラパン・クリスト・ライ教会
18世紀のスペイン統治時代に建てられたが、太平洋戦争で破壊され、その後に再建されて現在の建物になった。教会の裏手にはスペイン教会の鐘楼が戦火をまぬがれ今もひっそりと建っている。
北マリアナ博物館
この博物館は、もともと日本統治時代の旧日本病院で、1998年に改修され博物館として生まれ変わった。自慢のコレクションは、17世紀に難破したスペインのガレオン船から引き揚げられた金、陶器、大砲や砲弾など。また日本統治時代の写真や歴史的資料、サトウキビ列車のミニチュアなどが展示されている。ちなみに日本病院は当時、ミクロネシア最大の規模と最新の医療技術を誇っていた。
日本刑務所跡
日本統治時代に造られたこの刑務所は、戦時中アメリカ兵の捕虜が収容されていた。独房の広さは3畳ほどで、今では草木が生い茂り当時の様子はわからない。埋まってしまった井戸、崩れ落ちた壁や錆びた鉄格子などが、サイパンの真っ青な空とは対象的でちょっと不気味。
砂糖王公園
公園の名前に冠された砂糖王とは、日本統治時代に南洋興発株式会社を設立し、サトウキビ栽培と製糖でサイパン島をはじめとするマリアナ諸島の産業と貿易振興に多大な貢献をした松江春次氏のこと。この公園には松江氏の功績を称え高さ4メートルもある氏の銅像が建てられている。公園の奥には彩帆(サイパン)香取神社が再現され、ミドルロード沿いには当時サトウキビの運搬に用いた蒸気機関車が復元されていた。
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| ガラパン・クリスト・ライ教会 | 北マリアナ博物館 |
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| 日本刑務所跡 | サトウキビ機関車(砂糖王公園) |
ショッピング
ジョーテン・ショッピングセンター
サイパン最大のスーパーマーケット、入って左側が日用品や食品エリア、右側が家電、洋品、文具などのエリア。広い店内は人もまばらでゆっくり買い物が出来る。アメリカ本土からの輸入品がぎっしり並べてあり、品揃えは豊富。サイパンに到着した夜に早速出かけて行き、当面の生活必需品やお菓子、ビール、ジュースなどを購入した。ライオンコーヒーは3袋で17ドルと超お買い得、スターバックスコーヒーも日本では考えられない激安だった。場所はススペ、サイパン・ダイヤモンド・ホテルの向い側。
JALショッピング・プラザ・ラ・フィエスタ
サンロケにあるサイパンで最も大きなショッピングセンター、建物はパステルカラーの南カリフォルニア・スタイル。2階建ての内部はフィエスタ1〜3までの3つに分れている。スペシャリティショップとして、フェンディ、セリーヌ、スーパーモデル、バーバリーなどがあり、ウェアショップとして、オクトパス・アーミー、アーバン・カラーズ、シュー・アヴェニュー、バーチカル・クラブなどがある。またギフトショップやレストラン、ゲームセンターやグアム銀行などもあった。
各ショップにはガイドマップが用意されているので、まず最初にゲットしよう。道路の向い側はニッコー・サイパン、主要な各ホテルからはショッピング・バスで送迎してくれる。
DFSギャラリア
ガラパンの中心街にあり、説明いらずの免税店の代名詞、DFSギャラリア。サイパンだけでも7店舗あり、ガラパンの本店が最も大きい。店内は、ファッション・ワールド、ブティック・ギャラリー、エンターテイメント・ワールドの3つに分かれている。ブティック・ギャラリーには、プラダ、ティファニー、ディオール、カルティエ、エルメス、フェラガモ、グッチなど世界中から一流ブランドが集められ、幅広いセレクションが楽しめる。
主要なホテルを巡回する無料送迎バスが約30分おきに巡回している。サイパン・ダイヤモンド・ホテルからDFSまでのタクシーも無料だったので、他のホテルでもおそらく同様のサービスがあるのでは。
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| ジョーテン・ショッピングセンター | ラ・フィエスタ |
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| DFSギャラリア | ススペの町 |
帰途
昼前にチェックアウトを済ませ、空港への送迎バスをロビーで待つ。迎えのバスに乗り込み空港までの途中、幾つかのホテルで客を拾い、約30分でサイパン国際空港に到着。現地スタッフから航空券を受け取り、各自がチェックイン・カウンターで搭乗手続きを行った。出国審査前の手荷物検査は予想どおり厳重で、ここでも小1時間程の行列を余儀なくされた。空港内には軽食を提供するカウンターがあり、醤油ラーメンを注文して昼食を取った。程なくして搭乗開始となり、JALウェイズの午後便にてサイパンを発ち、成田空港には夜6時ごろ帰着した。
後記
MOCのマコさん、大介さん、ネルソンさん、パイオニア3号のキャプテン、フレッドさん、大変お世話になりました。最高のコンディションでグロットに行けたことは、本当によかった。サイパンはマクロ生物だけじゃなく、地形を楽しむダイビングが堪能できる絶好のスポット。連日、ダイビングが終わったらショッピング三昧で、正直なところ少々疲れ気味かも。次回はもう少し余裕を持ったリゾートライフを過ごそうかな。
o(*^▽^*)o みなさん、お世話になりました!


















